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▶2013年9月20日
 滝行の会報告


 今年も8月(2日~4日)と9月(14日~16日)に三峰山の清浄の滝において、滝行の会を行ないました。

 参加者数は、8月は9名で9月は12名でした。9月の滝行の会は、2日目から台風の直撃を受けて滝には1回しか入れませんでしたが、大広間を使って乳幼児期のトラウマの課題を手放すための様々なワークを行ないました。

 メンタルサポート心理相談室では、乳幼児期のトラウマの課題を解決するために滝行(三峰滝行の会)を毎年行っています。「どうして、トラウマセラピーに滝行を使うの!?」と疑問に感じる方は多いと思います。実は自然の中に身を置いて山を歩いたり滝行をすることで、乳幼児期から無自覚に心の奥に押し込めてきた様々なネガティブな感情やイメージが引き出されてくるのです。多くの場合は、叫びたくなったり、体を思いっきり動かして怒りを発散したくなったりする衝動を感じるようになります。最初は抵抗を感じますが、表現していくと乳幼児期に心の奥に封印された「心の闇」が浄化されたり、気づかなかった過去の本当のことを思い出すことができるのです。

 セラピーの方法として体系立てて滝行を使っている相談室(相談機関)は、他にはないと思います。でも、滝行を使うことで自分が乳幼児期にどのような体験をしたかを、リアルに思い出すことができて、自分が感じていた苦しみや生き辛さ、そして病院でしか治らないと思っていた心や体の様々な症状を手放すことができるのです。

 2泊3日のコースでは1日は断食をします。2日目の夕食は精進食(写真参照)で直会(「なおらい」と読みます)を行なうのですが、一日断食して登山や滝行で体を動かしているので食べ物の味と、食べ物のありがたさが身に染みます。このような体験も日常では味わえないことだと思います。
 1泊2日~2泊3日ですが、修行体験としての滝行の会を行っています。日常では体験できない内容なので、興味がありましたら皆さんも参加してみてはいかがでしょうか。

 次回の滝行の会は、平成26年の8月と9月を予定しています。詳しい告知は「三峰滝行の会」のホームページ等で行ないますのでご覧ください。

「清浄の滝」滝行風景(左)と 精進料理「直会(なおらい)」(右)


▶2013年7月1日 日本「性とこころ」関連問題学会報告


 6月22日に東京池袋のホテルメトロポリタンで行なわれた、第5回「日本『性とこころ』関連問題学会に参加してきました。



 テーマは「アディクションとセクシャリティ」です。アディクションとは「嗜癖(しへき)」のことです。広い意味では、嗜癖には各種の依存も含まれます。セクシャリティとは性愛のことで、根には性欲の暴走と抑圧があります。様々な嗜癖(依存)にはまる人たちは、性的に未熟(人格的にも問題を抱えていて、未発達)です。今回の学会のテーマは、この2つの関連性をテーマとしものでした。

 私は日々クライアントさんたちの乳幼児期のトラウマと向き合っているので、「アディクションとセクシャリティ」の問題は私の中心テーマの1つです。
 通常は複数の嗜癖が複合していますが、基本的には以下の3つの嗜癖が組み合わさったものです。

① 物質に関する嗜癖 ⇒ タバコ・アルコール・薬物など
② 行動に関する嗜癖 ⇒ ギャンブル・インターネット(SNS)・買い物・摂食障害など多数
③ 関係性に関する嗜癖 ⇒ 共依存(人間関係に関する依存・恋愛依存やセックス依存などを含む)

 これらのアディクションは、乳幼児期の親子関係のトラウマを起源とした「関係性に関する嗜癖」が根底にあります。つまり、親子関係で作られた共依存や人間関係を拒否するパターンが作られ、それらの下に性的な問題(性的本能など)が抑圧されているのです。
 つまり、乳幼児期の親子関係のトラウマの課題を解決しなければ、アディクションや依存の問題を根本的に治すことはできないということです。
 現状では、アディクションや依存を抱えた人たちは増加し続けています。臨床心理士や民間の機関が様々なカウンセラーやセラピスト(心理臨床家)を輩出しているにも係わらず、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?それは、現状ではクライアントのアディクションや依存の症状を軽くするのが手一杯で、根本的な問題解決に向けた考え方も手法も存在していないからです。この心理療法(セラピー)が抱える致命的な問題の根には、心理療法家もが抱えている乳幼児期の親子関係のトラウマの課題を解決する視点もないし、解決もしていないまま、西洋から直輸入した学問は正しいと信じてしまっていることがある考えています。

 このような事実は、講演やシンポジウムでも根本的な親子関係でのトラウマの問題は、全く取り上げられなかったことでも明らかです。ただ、「様々なアディクションの根底には、乳幼児期の親子関係に関係性がある」と学説として軽く一言触れた人が1名いただけでした。
 病院等や心理治療法現場の現状は認識してはいましたが、指導的な立場にある専門家の人たちにアディクションや依存を根本的に解決する視点のないことを改めて感じました。そして、「専門家の人たちこそが、アディクションや依存症を抱えた患者に依存するアディクション患者である」ことを改めて実感しました。だから、アディクションや依存症を抱えた人たちの増加に歯止めがかからないのです。

 ブログでは、今後も「アディクションとセクシャリティ」の問題を取り上げていきたいと思います。
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以下は、今回の学会プログラムです。

【講演】
1.「アディクションとセクシャリティ」  松下 年子(横浜市立大学)
2.「夫婦がセックスしない国ニッポン」  裾野 未矢(ノンフィクション作家)
3.「オタクのセクシャリティ」      斉藤 環(筑波大学)

【メインシンポジューム】
・「家庭裁判所におけるアディクション看護-思春期のセクシャリティ」 石崎 裕子(水戸家庭裁判所)
・「アディクションとセクシャリティ」 坂爪 真吾(ホワイトハンズ)
・「思考の嗜癖としての強迫性障害-性的な強迫観念や性にまつわる強迫儀式」 岡崎 美代(医療法人和楽会なごやメンタルクリニック)
・「アディクション問題の新たな潮流-インターネット(SNS)と性依存」 斉藤 章佳(榎本クリニック)