「瑞穂の国の心理療法」基本理念

 「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」という言葉をはじめて聞いた言葉だと思います。はじめてだからこそ、違和感や不信感をお持ちになった方もいらっしゃるかも知れませんね。
 「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」は、伝統的な日本文化の心を柱として、欧州の伝統的な精神分析(主にフロイト)と心理学(主にユング)の考え方の中からの日本人の精神性に適合したものを抽出して、日本の伝統文化の心と矛盾しない形で調和・融合させて組み上げてあります。つまり、全く新しいタイプの「日本人による日本人のための心理療法」なのです。
 メンタルサポート心理相談室には、いま日本で主流になっている心理療法を体験して、それらに絶望した人が訪れるケースが多いです。私はこの現状に心を痛め続けてきました。そこで、思い切って「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」の基本理念や取り組みの内容を公開することにしました。いままでカウンセリングやニューエイジ系のセラピーに通って、効果がなかったとか疑問を感じている人がいましたら、日本人の精神性に適合した心理療法があることを知って頂ければと思います。
 このコーナーでは、「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」の基本理念となっている要素をお話しして、アメリカ由来のカウンセリングやニューエイジ系のセラピーとの違いを浮き彫りにしていきたいと思います。


≪人の精神構造は過去の経験によって作られる≫

 人間の自我(意識や思考内容)は、胎児期からはじまった親との関係や社会生活で体験する様々なできごとによって作られます。だから、自我は過去の学習した情報の総和だということであり、人は過去の幻想に縛られて真に自分らしい生き方ができないのです。つまり、もし現在不都合なことが起こっているとしたら、その原因は必ず過去にあります。
 フロイトは、世界ではじめて無意識を発見した人だと言われています。そして、乳児期からの体験が人格形成に決定的に影響していると考えました。これが有名な「フロイトの発達段階」です。またユングは、自己は自我に敗北したと考えました。「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」は、乳幼児期のトラウマによって仮の人格である適応人格(自我)が作られ、本当の自分(自己)は潜在意識の奥に押し込められてしまうと考えています。これらの基本的な認識を比較しても、精神医学者のフロイトを起源とする伝統的な「精神分析」とユング心理学にける自我と自己の関係性の考え方とは一致します。
 しかし、現在主流になっている臨床心理学(これもアメリカの考え方が主体となっています)やニューエイジ系のセラピーは、過去は振り返りません。心が病んでいるのは「単に認知に歪みがあるから」であり、この認知の歪みを正して行動を改めれば健康になり、問題は解決すると考えます。これが「認知行動療法」です。つまり、過去を振り返らず未来志向で問題は解決できるということです。自分と社会を肯定するようなポジティブな思考内容(認知)に変え、明るい未来を目指して進めば人間は幸福になれると信じているのです。その考え方の根底には、ニューエイジムーブメントの自己実現の考え方と、アメリカ人の多くがすがっているアメリカンドリームの幻想が根にあると考えています。


≪自分の中にあるものは全て必要であり、いらないものは一切ない≫

 既存の心理学は、ネガティブな感情やネガティブなイメージを否定的に扱います。例えば感情では、妬み・嫉妬・憎しみ・恨み・恐怖や絶望などです。ですから、自己否定や自信のなさ、人や社会に対する否定的なイメージや攻撃性なども否定します。
しかし、人の心の中に起こる感情は何であれ必要だからこそ存在しているのです。決して、不要なものは存在できません。この人間観は宇宙観とつながっており、日本の伝統文化の奥に流れている宇宙観でもあります。
 仏教は日本の宗教だと思っている方がいるかも知れませんが、仏教は約1,300年以前に大陸から遣隋使によってもたらされた外来の宗教です。仏教は人間の持っている穢(けが)れた意識・感情・欲望などを「煩悩(ぼんのう)として否定しました。これらの煩悩には食欲や性欲も含まれており、これを否定したのでは生きてはいけません。このような背景には仏教はこの物質世界を否定して、仏界に成仏することこそを最終目標であり人間の最高の幸福としたのです。つまり、現実世界を否定して、人間らしく生きることを否定したのです。この考え方をペシミズム(厭世主義)といいます。本来は哲学用語ですが「世界は悪と悲惨に満ちたもの」という世界観です。
 ペシミズムの反対がオプティミズム(楽天主義⇒この訳語は良くないですね。私は現実肯定主義がいいと思います)です。実は、日本の伝統文化の奥に流れている世界観はオプティミズムなのです。仏教と比較すれば、食欲も性欲も否定しません。勿論、心の中で起こる、様々なネガティブな感情も否定しません。ネガティブな感情も存在している以上「何か意味がある」と認識して、その意味を突き詰め、探究して得た答えをそのまま受け入れ、有りの侭の人間像や世界観を受け入れるのです。
 このような世界観の根には、原始神道の精神(心)が流れています。この原始神道の精神(心)の流れを受けついたのが、現在の伊勢神宮(正式には神宮、あるいは伊勢の神宮)を頂点とする現在の日本神道でもあります。縄文時代にはすでに存在していた原始神道の心のエッセンスが「和の精神」です。「和の精神」は現在も日本の伝統文化の中に脈々と流れ続けています。この日本文化の精神と日本人が作り出した様々な製品や生き方が、いま世界から注目され高い評価を得ているのです。決して、ペシミズム信仰としての仏教の心が、日本の伝統文化の根源ではないことをご理解ください。
 勿論、「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」の心もオプティミズムです。従って、既存の心理学が否定しているネガティブな感情「妬み・嫉妬・憎しみ。恨み・恐怖や絶望」を否定せずに、それらの感情の起源を徹底的に探っていきます。心を病み、生き辛さを感じている人は、これらのネガティブな感情に囚われて苦しみ悩んでいます。現在、主流となっている心理療法は、これらの感情は直視しませんし扱いません。認知を変えてポジティブで未来志向の思考と入れ替えることをするだけです。しかし、それではネガティブな感情は心の奥に残ったままです。つまり、それらの感情を否定しているので、根本的な解決にはならないのです。
 ところが、「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」では、これらのネガティブな感情を否定せず、これらの感情の起源を徹底的に探ぐり、加えてクライアントさんの胎児期から現在に至るまでの過程でどのような体験をし、その結果どのような自我ができ、現在の生き方になったのかの詳細を明らかにしていきます。特に、胎児期と乳幼児期の親子関係のトラウマ体験が、クライアントさんにとってどんな意味があったのかにも理解を深め、その結果得られた答えをそのまま受け入れて全く新しい生き方を構築していきます。

≪特に恨みが核心になる≫

 ネガティブな感情の中で、特に恨みがその人の生き方に決定的に影響する核心的な感情だと考えています。恨みが作られたのは、胎児期から乳児期の母親との関係でのトラウマが起源となります。これが事実であることは、最新の胎児期研究で科学的に証明されています。以下は、参考文献です。

*「胎児は知っている母親の心」トマス・バーニー他著 日高陵好監訳 千代田樹訳 日本教文社
*「体内記憶」池川明著 角川SSC新書)

 勿論、既存の心理学や心理療法は恨みの起源が胎児期であるなどとは全く想定していません。従って、既存の心理学は人が誰でも恨みを抱えていることの意味を理解できるはずがありませんし、だから恨みを正しく扱うこともできないのです。このような考え方なので、クライアントを恨みから逃避されるために、未来志向の思考内容を刷り込む取り組みにならざるを得ないのです。
 「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」は、恨みの起源まで遡り、恨みが存在する意味を明らかにして、その答え受け入れることでしか恨みが存在する意味を理解できないし、心の問題を真に解決できないと考えています。この点の詳細な説明は、「良い子の心の闇」鈴木健治著・東京図書出版会をお読みください。

≪心の闇の浄化≫

 胎児期からからはじまったトラウマの意味に理解を深め、本当の自分(自己)を救い出しても、心の奥にはトラウマによって作られた恨みを中心とするネガティブな感情「トラウマの心の闇」が大量に封印されたままです。この「トラウマの心の闇」をどうするかが次の問題になります。
 誰の心の中にも恨みがあるのは、この世に生まれてきた学びのためだと考え、恨みを中心とする「心の闇」が存在する意味を感じてそれを受け入れつつ、闇を浄化していきます。闇の浄化法は統的な原始神道における禊(みそぎ)の考え方を取り入れています。
現在の神道も禊神道と言っても良いほど禊祓(みそぎはらい)を重視しています。神社で正式参拝するときにお祓い受けるのはそのためです。「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」では、闇を浄化する方法」禊行を行っています。古代から日本で行われている浄化行で最も知られてきたのが滝行です。滝行は最も厳しい荒行で、浄化力の強い行(ぎょう)とされてきました。
 余談ですが、お寺で行っている仏教系の滝行がブームになっていますが、本来仏教では滝行は行いませんでした。仏教が日本に伝来して、日本の伝統行法を取り入れたと考えられます。「古事記」に書かれているように、イザナギノミコトが黄泉の国から戻った時に海行をして黄泉の国の穢れ(けがれ)を浄化しました。この海行が海のないところでも行えるように滝行になったと考えられています。これが滝行の起源であり、日本古来の行法なのです。実際に海行と滝行を体験すると分かりますが、滝行の方が圧倒的に浄化力は強いと感じます。
 「瑞穂の国の心理療法(トラウマセラピー)」は、浄化行として最も厳しい滝行を行っています。滝行を体験した参加者は、毎年参加する方がほとんどです。それは浄化力が強いことを実感するのと、浄化の意味を理解できているからです。メンタルサポート心理相談室が主催している「三峰滝行の会」では、毎年夏に「はめての滝行体験」を行っています。誰でも参加できますので、興味のある方はご参加ください。「三峰滝行用の会」のサイトのURLは


http://www.kokoro-support.com/taki/takitop.html

です。

≪日本人の心のルーツである、伝統的な日本の伝統文化の心とつながる≫

 トラウマの課題を解決して本当の自分(自己)を救い出し、闇の浄化が進み、GHQによる「ウィー ギルド インフォメーション プログラム(WGIP)」の洗脳を解いても、本当の自分(自己)のルーツ(魂のルーツと言ってよいでしょう)とつながらないと、地に足がついていない浮草のような状態はそのままです。人間は自分の魂のルーツを探し出し、アイデンティティー(自己同一性)を確立できてはじめて、人として本当に自分らしく生きることができるようになります。
 個人の魂は単独で存在しても意味がありません。他者の魂とつながってはじめて心(魂)は成長できるようになります。心(魂)とのつながりは人の心(魂)だけではなく、その個人が属する民族の魂の集団(民族魂)とつながる必要もあります。人の魂は、元々その人が属している民族魂がルーツになるからです。民族魂と人の魂のつながりを大切にする立場が「民族主義」の本当の姿です。現在、正しいこととされて世界を席巻している「グローバリゼーション」の考え方は、「民族主義」を否定する立場です。
 確かに、ヨーロッパ人やアメリカ人は魂のルーツを探ろうにも、古代から混血が進み過ぎて民族魂までたどり着くことはできません。だからこそ。自分たちの都合のよい「グローバリゼーション」を守る立場になったと考えられます。特にアメリカ人は、この立場は強固です。
 しかし、日本は日本人としての民族魂とのつながりを、神道を中心として現在まで受けついている世界で唯一の国家です。このことを実感的に理解できれば、日本人は魂のルーツまで遡れる唯一の民族であり「日本人に生まれてよかった!」と心から思えるようになれると思います。
日本の伝統文化の心と個人の心(魂)をつなげるために2つのことを行っています。1つは、伊勢の神宮や出雲(出雲大社とイザナミノミコトの御陵)参拝ツアーです。特に伊勢の神宮では、ツアーに参加した多くの人が、言葉では表現できないような感動的な体験をします。それは、古代から続いている日本の伝統文化の心と同じ心が自分の中もあると感じたからだろうと思います。第26回目の式年遷宮の年から、伊勢の神宮参拝者数が1,000万人を超えるようになりました。日本人の多くの人が同じような感動が得られるから、毎年参拝者数が増えているのだと思います。
 もう1つが、「学びの会(日本の心を取り戻す会)」です。この会は2つの柱があります。1つは「古事記」などの古文書や縄文時代以降の日本民族の古代史を学び、伝統的な日本文化の心(魂)が自分の心の中にも流れていることを確認してもらうことです。もう1つが、明治維新後から特に敗戦後のGHQの占領政策を経て現在まで、欧米の文化によって日本文化が貶められ否定されていった経過を、欧米文化やキリスト教などの宗教の歴史を学びながら、有りの侭の欧米文明の姿を理解することです。「歴史はフィクション」だと言われているように、歴史は戦争の勝者によって自分たちが都合のいいように勝手に作られたものです。戦後生まれの日本人が学校で学ばされた歴史は、アメリカが都合のいいように作った歪んだ歴史です。決して、歴的史実を客観的な視点で書かれた歴史ではありません。
 だからこそ、前述した2つの柱によって、特定の価値観で歪められていない有りの侭の歴史を、日本人自らの手で作る必要があると考えています。
 また、日本の古文書に出てくる歴史的に重要な場所へのツアーも組んでいます。