体験談


「セックスセラピー(カウンセリング)の流れ」で示したような方法でセラピーが進んでいくと、セックスの問題は着実に解決していきます。

 セックスの問題がどのように解決されていくかは、体験談をお読みください。


1-不感症とセックス嫌悪症

 彼女は幼少期のことはあまり記憶がなく、反抗期もなかったそうです。両親のことは好き(愛している)だと思っていて、それを疑うこともありませんでした。

 上京してから、抵抗感があまりなかったしお金も欲しかったので性風俗店で働き出しました。そして、次第に生き辛さや訳の分からないモヤモヤを感じるようになっていきました。(30歳代女性)
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 セラピーを受ける前には全く気づきませんでしたが、私は自分のことを何も分かっていませんでした。両親を愛していると思っていたし、だから両親に心配をかけないようにしていました。勿論、親には自分のことは話さなかったし、性風俗で働いていることも話していませんでした。
 でも、どうして訳の分からないモヤモヤガ消えないのか?自分は何をしたいのかなど全く分かりませんでした。セラピーを始めると、次第に今まで想像もつかなかった本当のことが分かってきましたのです。

 本当は親を恨んでいたこと。父親を全ての男に投影して、男を見下していたこと。性風俗に勤めたのは、体を使って男たちを見下して復讐するためと、親の知らないところで自分を傷つけて苦しくなることでも親に復讐することでした。

 性風俗の仕事は自分が感じていたら仕事にならないので、感じた振りをしていました。そんなことを繰り返しているうちに性欲も感じなくなりました。男や恋愛にも興味がなくなって、ただお金を稼いで空しく時間が過ぎて行くだけでした。

 性風俗で働くことで身体感覚の麻痺が確実に強くなったと思います。心の奥では誰かに甘えたい衝動はありましたが、ハグしても何も感じなくなっていました。
 セラピーでは、最初は赤ちゃん(1~2歳くらい)に年齢退行してハグしてもらいながら、人の温もりと安心を感じる感覚をリハビリしていきました。温もりが分かるようになって安心できるようになっても、温もり以外の皮膚感覚を感じることはできませんでした。

 そして、温もり以外の皮膚感覚を感じられるようになって、その感覚に浸っていると急に体の中からものすごい感情が湧き上がってきて、大泣きしたり吐き気が出たりすることがしばらく続きました。このようなことこが起こったのは、温もり以外の皮膚感覚を感じられるになったことで身体感覚麻痺が解け、今まで無かったことにして潜在意識や体内に封印していた過去のネガティブな感情や感覚「心の闇」が、抑圧し切れずに噴出するようになったのだと理解できました。皮膚感覚や心の感覚をより深く感じて、大泣きして様々な過去の感情の吐き出しを繰り返していくと、人に近づくことの気持ち悪さや恐怖感が減ってきて、「本当は人の近くに行きたかったんだ」という欲求を実感できるようになりました。

 皮膚感覚で一番感じられなかったのが、性的な感覚でした。これにはどうしても抵抗感がありました。過去の「感じない」の選択を解除してもらって、「性的な快感」を感じられるようになって分かってことですが、深い性的快感を感じてしまうと「思考(頭が)使えなくなって、今までの生き方ができなくなってしまう」とか、「女に成る」感覚が分かると男を見下すことができなくなってしまうからだって納得できました。つまり、子どものままでいられなくなることと、幼少期からずっと続けてきた「父親をバカにして全ての男を見下して生きる」ことができなくなってしまうのです。
私が幼少期のことをほとんど覚えていなかったのは、本当のことを無かったことにして、本心では生き方を変えたくなかったんだなって思います。


2-身体感覚麻痺とセックス恐怖症

 彼女は人が近くにくると緊張して、自分の周りに壁を作って自分を守っていることに気づいていました。でも、そのような状態だということを誰にも悟られないように、何とか仕事は出来ていました。
 異性関係は特に苦手で、興味のある男性でも近くにくると気持ち悪くなることもありました。だから、恋愛をしたこともなく、これから先の人生に大きな不安感を感じていました。(20歳代女性)
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 私は今まで自分の感情をリアルに感じたことがありませんでした。だから、生きている感じが希薄だったのだと思います。セラピストからは「感情麻痺が強い」と指摘され、「身体感覚の麻痺」を解く前に「感情感覚の麻痺」を解くのが先だと言われました。
 苦労しましたが、様々なワークをして過去の感情をリアルに感じられるようになると、次第に自分が生きているってことを感じられるようになりました。

 皮膚感覚については温もりだけは感じられましたし、温もりを強く求めているのは感じられました。でも、それ以外の皮膚感覚は感じませんでした。

 セックスに対する恐怖が強いですが、性欲は感じていたのでオナニーはしていました。セラピーを受ける前ですが、オナニーをしているときに不意に今まで感じたことがない強い快感に入って夢中でオナニーをしていたら、急に頭が壊れそうになり「頭が使えなる!ヤバイ!!」ってなって、性的快感を遮断したのを覚えています。それ以来、オナニーをしても深い性的快感を感じられなくなってしまいました。
 セラピストには、『このときに「感じない」の選択を強化しましたね』と指摘されました。深い性的快感を感じると、身体感覚麻痺が解けて潜在意識の奥に抑圧してある過去のネガティブな感情や感覚が噴出するので、それを防ぐために感覚麻痺を強化したということでした。なるほど・・・、腑に落ちました。

オナニーのときに、更に「感じない」の選択を強化するプログラムができてしまったので、また同じようなことがあれば更に強化される危険性があるので、慎重に「感じない」の選択を解除してもらながら感じる練習をしていきました。そして、性的快感が深まっても感覚を遮断することがなくなったのですが、どうしても挿入されることへの恐怖が消えないのです。

催眠状態で男性に挿入されるイメージを作ってもらうと、恐怖感の中身は「今までの自分ではなくなる(今までの自分が死んでしまう)」「男に支配される・利用される(屈辱)」だったことが分かりました。父親を投影して今まで見下していた男に、性的に支配される屈辱感も強くありました。

今では男性に対する気持ち悪さやセックスに対する恐怖感も減ったので、婚活をして彼を探していま~す!


3-身体感覚麻痺とセックス拒否

 彼女は高校1年生から援助交際を始めて、その後は20歳代後半まで売春をしていました。この間、身体感覚はほぼ完全に麻痺していましたし、不特定多数の男性とセックスすることで過去のトラウマを相当に強化してしまいました。(30歳代女性)
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 私は売春を止めた以降は、色々な勉強をして専門知識を取り入れながら、セックスではない方法で人を見下そうとしていました。そして、勉強や研修を重ね人を操りながら人を見下す技に揺るぎない自信を持っていました。
 でも、精神面や身体件面で様々な症状化があり困っていましたし、漠然とした行き詰まり感に支配されていました。勿論、セックスには絶望的なイメージしかないし、生きる希望もなくなりかけていました。
 私は、「セックスとは、女の体を使って男を操り見下すためのもの」としか思っていませんでした。本当は人に近づくのは緊張するし怖かったので、セックスするためには全ての感覚(恐怖すら)を完全に麻痺させて、「性的に感じている演技をしながら、男を見下すための芝居」をしていました。ですから、感情も身体感覚も、何を感じているのか全く分からなくなってしまいました。

 セラピストには「感情も身体感覚もほぼ完全に麻痺しているので、感情麻痺から解きましょう」と言われました。そして、感情麻痺を解きながら過去に起こった本当のことを紐解いていきました。そして、祖父との関係で起こった性的虐待の場面を思い出したのです。
 認めたくなかったけれど、そのときに性的快感を感じていました。でも、あることで本当は祖父に遊ばれていることに気づいたので、すごく悔しくて性的快感を遮断する選択(「感じない」選択)をしたことも分かりました。「守ってもらおうとして体を貢いだのに、祖父は裏切った!!」という恨みの感覚をリアルに思い出しました。このような体験があったから、「身体感覚を完全麻痺させて援助交際や売春をして、女の体を使い男たちを見下しながら復讐する」というセックスパターンを繰り返していたのだと繋がりました。

 セラピストに「感じない」の選択や過去の人間関係のパターンを変えてもらいました。その結果、本当は「自分の感覚を、もっともっと感じたい」「一人はイヤ」「人と一緒に居て安心したい」「人を見下したくない」「人を利用するんじゃなくて、人と協力したい」と強く求めていることを実感しています。
 セラピストから、「セックスは男女のコミュニケーションパターンの1つであり、心と心の繋がりがあってはじめて意味があるもの」だということを聞いていました。これからその実感をもっともっと深めていきたいと思います。

 今は、もう生きることに絶望感は全く感じなくなりました。本当の自分を感じることってすごいですね。


4-セックス依存症

 彼女に出会ったときには、不倫関係を続けながらセックス依存状態になっていて、心も体もボロボロでした。彼とは別れられないまま心身の症状化を進ませて、本当に死ぬことを考えていました。(20歳代女性)
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 私は幼い頃から親に反抗したこともなく、他人に向かって文句や言いたいことが言えず、常に人の顔色を伺ってはビクビクしていました。家族の中でも最弱者であり、人が怖くて仕方ありませんでした。

 高校2年生のときに、20歳以上も年上の男性と不倫関係になってしまい、セックス依存状態になっていました。その男性との関係は一方的で、私は彼の奴隷のような扱いを受け、結果的に体と心を深く傷つけ、20歳を過ぎた頃には身も心もボロボロでした。でも、セックスは止められませんでした。漠然とですが、自分は22歳で死ぬ(自殺)んだと思っていました。
 振り返れば、私は彼のことを好きだと思っていました。彼の期待に応えてセックスしていれば見捨てられないし、セックスの快感に浸っていればイヤなことを一時忘れることもできたから、私はセックスが好きだと思い込んでいました。
でも、セラピーで感情麻痺を解いていくと、本当は彼のことは大嫌いで、ものすごくムカついていることに気づいてしまいました。結局、彼と別れましたが、体に染み付いてしまった彼とセックスしていたときの感覚はそのままでした。「感じさせてくれる男なら誰もいい!!」って思いて、セックスを使って現実から逃げたくて仕方ありませんでした。

 分かりたくなかったけど、セラピーに取り組んで分かったことがたくさんあります。その中でショックだったのは、セックスはすごく気持ちいいと思っていたけど、実は感じたことにしていたことだったことです。と言うより、女としての在りのままの感覚を感じることが恐かったし、本当に感じることを拒否していたんです。だから、本当の感覚を感じていなかったし、彼のことだって感じてなんかいなかったということです。性逃避させてくれる男だったら、誰でもいいって思っていたのを痛感しました。

 セラピーで潜在意識の奥にある「感じない」の選択を解除すると、今まで感じたことがなかった性的感覚を感じられて、今までと全く違う世界があるんだって実感してショックでした。そして、今までの自分が過去の幻想世界に住んでいて、現実の世界にいなかったんだって納得しました。

 実はセラピーが一段落したのでいま婚活中で、知り合った彼が求めるのでセックスしたんだけど、セックスが始まると私は全然やる気がしなくて(男の人が体にまつわりついてくるのがうっとうしくなって)、セックス依存だったときとの感覚と全く違っていたんです。
 そう感じたのは、逃避じゃなく自分の身体の感覚を感じるってことは、自分と繋がり相手と繋がるってことをだと実感できたので、心が繋がっていない人とセックスしたって感じないし、その人とセックスする意味を感じなくなったんだって・・・。つまり、いままでのセックスは相手と心が繋がらないまま、お互いが体を利用し合って(奪い合って)、性的快感を感じたことにして現実逃避していただけなんだということを実感したからだと思います。

 この体験から、体だけの関係でない親密な異性関係があるんだということが分かったので、これからは本当に心が繋がれる人とを探したいし、その人との心の繋がりを深めるためにしかセックスしないと思います。