セックス嫌悪症・恐怖症

 

 世論調査によると、特に女性でセックス嫌悪症(セックスに興味がない、嫌悪感や拒否感がある・セックスに恐怖感があるなど)の人たちが急増しています。

 下図は、(社)日本家族計画協会が2008年と2010年に行った、男女の年齢別のセックスに対する「無関心・嫌悪感や拒否感を感じる」人の割合を示したものです。男性の30~35歳の人だけが異なりますが、たった2年間の間に、男女とも各年代でセックス嫌悪症の人が増加しています。草食系男子という言葉がありますが、男性以上に女性の装飾化が進行している実態が明らかになりました。

 私は、日々のセラピーで若い女性と係わることが多いのですが、女性の傾向として、男性に対する不信感が強くなっていますし、セックスに対して嫌悪感や拒否感を感じる人たちが確実に増えているのを実感しています。

 

資料:(社)日本家族計画協会

 

 意外に感じるでしょうが、このような人たちの特徴は、人に近づくことに「拒否感」「気持ち悪い」「圧迫感を感じる」「怖い」「緊張感」などの感覚を感じることです。人に近づくことを拒否しているのですから、異性と濃密な身体接触を伴うセックスに嫌悪感や恐怖感を持つのは仕方ありません。でも、人として不自然な状態になっているのは理解できると思います。

 セックス嫌悪症の原因は胎児期又は乳児期に遡ります。この時期には母親と濃密に密着しています。もし、母親のトラウマが深く母親自身が人との親密な関係を築けないとしたら、胎児や乳児には以下の2つのことが起こります。

 ・ 胎児(又は乳児)は母親の潜在意識の抑圧されたネガティブなトラウマのエネルギー(心の闇)に曝されます。そして、  このネガティブなエネルギーが胎児や乳児の体内に浸透します。このときに胎児や乳児は「母親に侵入、侵略されて支  配される(殺される)恐怖」を感じます。

 ・ 母親のトラウマが深いということは、母親は人と親密な関係を築けないことになります。従って、胎児や乳児は母親   との関係で、親密な人間関係の築き方を学習できないまま成長してしまいます。

 程度の差ははりますが、このようなことは誰にでも起こっています。セックス嫌悪症の傾向を持った人たちを、年齢退行催眠を使って胎児期(乳児期)に退行させると、子宮内の過酷な状態や乳児期に感じた不快感や辛さ、恐怖感などを思い出します。クライアントさんは退行催眠の体験をして、やっと自分のセックス嫌悪症や不感症の原因が過去の母親との関係にあると納得します。

 セックスは異性と肌を合わせて濃密に密着します。このときに誰でも乳児期(胎児期)退行状態になります。従って、胎児期や乳児期に母親と密着したときのネガティブな感覚やイメージが引き出されてしまうのです。この状態が、セックスは「イヤ」「気持ち悪い」「支配される」「圧迫感を感じる」「恐怖を感じる」などの感覚になる本当の原因です。

 また、女性は男性に挿入されるときに、胎児期に感じた「母親に侵入、侵略されて支配される(殺される)恐怖」を再体験することになります。

 このような状態を改善するためには、先ず胎児期や乳児期に母親と濃密に接触してたときの感覚を思い出して、セックスのときの感覚と過去の感覚が同じであることを実感することから始める必要があります。