行動化されない情動の問題

情動は私たち自身を守り、基本的な欲求を満たすために、私たちを動かす原動力です。子供の頃に恐れ、怒り、悲しみなどの情動を行動として表現できなかったチャイルドは、大人になってからも突然感情を吐き出します。

麻衣(35才)は、小さいときから自分の夢を実現させようと精一杯の努力はしたものの、父親の理解が得られず、満足のいく結果が出せなかったことが残念でなりません。独善的で暴力を振るう父親は、これまでずっと彼女のすべてを認めてくれませんでした。欲しい物を手に入れるのはとても苦労しましたし、やりたいことをすることはもっとやっかいでした。高校の時に修学旅行に行かせてくれなかったことはとてもショックでした。彼女は、その時の感情を飲み込みました。感情をうっかり出してしまうと、また父親が怒りだすからです。40才を意識する年になり、結婚もあせっています。自分の能力には自身がある彼女は、うまくいかなかった原因の多くは父親にあると思っています。今まで出すことのできなかった父親に対する怒りの感情が、最近やっと出せるようになってきました。セラピーでも激しく泣き叫びますが、長年積み重なった感情を解放するには、もう少し時間がかかりそうです。

これ以外にも、傷ついたインナーチャイルドは思いこみ、様々な中毒、思考の歪曲、無気力、非行などの問題行動を引き起こします。

あなたのインナーチャイルドは大丈夫?
別ページの「インナーチャイルド診断テスト」は、あなたのインナーチャイルドの傷の深さを知る手助けになります。


自己愛的障害 信頼関係の障害 自己感覚の喪失 しつけの問題