第1のワーク

心に傷を持ち、子供を虐待している親ほど、子供に自分が理想的な親であると言い聞かせます。子供も親を頼らずに生きていけないし、何の理由もなく虐待されていることを認める事はつらいので、親の言葉を信じて親を理想化し、親に虐待されるのは自分が悪い子だからと自分を責めます。従って、自分が虐待されていたことを認める事で、自分を責める事がなくなります。
そこで、催眠療法での私の第一のワークは、「親からの虐待されていたという事実を認める事」でした。

私も、ずっと「両親は、私をとても大切に思っている」と親を理想化していました。私が子供の頃、両親は、自分の機嫌が悪いと私を怒鳴ったり、ひどい事をいったりしました。しかし、そんな両親を、「自分じゃ気づいていないけど、何か自分に悪いところがあるんだ」とか「父は、子供の頃つらい体験をしているし、母もそんな父から暴力を受けていたので、たまたま、自分の感情をコントロールできないんだ」と思っていました。だから、どんなひどいことを言われても、「自分が悪いんだ」とか「両親のつらい気持ちをわからず、腹を立てる自分に、思いやりがない」と自分を責めていました。
しかし、退行催眠で子供の頃に戻ると、私が信じていた、「私を大切に思う両親」の姿はどこにもありませんでした。父は、人付き合いが苦手で、他人とのコミニュケーションに私を利用し、母も浮気を繰り返す父を引き留めるために、私を利用していただけだったのです。
母は、「お父さんもお母さんも、あなたのために頑張ってきた・・・」とか「あなたがいたらお母さんは何もいらない」等の言葉をいつも言っていたので、私はその言葉にすっかり騙されていたんです。
父から、「おまえが余計な事を言ったから仕事の話がまとまらなくなった」とか、母から「あなたがいるからお父さんと別れられないんだ」等の言葉による虐待を受けていた事を知ったときは、ショックでした。でも、自分が悪くなったことを知った喜びの方が大きかったのです。私は、退行催眠の中で、不条理なことで怒る両親に文句をいいました。すると、現在の私も、自分を責めなくなりました。

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