第3のワーク

全ての子供は、出生直後、自分がどんな人間であるかわかりません。従って、子供は、親が自分を受け入れ、愛してくれる姿を見て、自分が他人から愛され、大事にされる価値のある人間だと気づき、自分を愛することができるようになります。これが満たされなかった子供は、大人になってから自分の価値がわからず、常に不安を感じます。そして、愛されることや注目されること、同情されることにどん欲になります。
しかし、いくら愛情を与えられても、けっして十分とは感じません。なぜなら、愛情を必要としているのは、大人の自分ではなく、赤ちゃんの頃の自分だからです。従って、退行催眠で赤ちゃんの頃に戻り、子供の頃得られなかった親からの愛情を受けることで、人に見捨てられる不安や全ての人に愛されたいという欲求はなくなります。そこで、催眠療法での第三のワークは、「赤ちゃんの頃得られなかった、親からの愛情を受ける事」でした。(鈴木先生はこれを「安心のワーク」と呼んでいます)

私は、第三のワークをするために、退行催眠で赤ちゃんの頃に戻りました。そこには、部屋の中で一人ベッドで寝ている私がいました。母の姿はどこにもありませんでした。しばらくすると、日が沈みはじめ部屋の中が暗くなってきて、私は怖くなり、泣き叫びました。それでも、誰も私の側にはきてくれませんでした。すると、母の代わりに鈴木先生が、「一人にしてごめんね。もう一人にしないから、安心していいよ。これからは、どこに行くにも一緒に連れていってあげるから」と言って、頭を撫でてくれました。その言葉を聞いた途端、私は、今まで、寂しかったことを訴えるように泣きじゃくり、その後、安心して眠りました。催眠から目覚めた後、私は色々な事に気づきました。
私の母は、専業主婦だったので、いつも私の側にいてくれてたと思っていたのですが、それは、私が勝手に母を理想化していただけで、本当は、赤ん坊の頃から放っておかれたようでした。そして、退行催眠のときに感じた恐怖や不安は、現在私が主人に「見捨てられるかもしれない。」と思った時に感じる感覚とまったく同じでした。私は、このワークを受けて、なぜ、家で一人で居るときや夕方になるときに、死にたくなるほど不安になるのかがわかりました。このワークは、かなり効果がありました。主人に見捨てられる不安もなくなりましたし、家で一人で居るときに、誰かが家に入ってくるかもしれないという不安もなくなりましたし、ホラー映画も怖くて見れなかったのですが、それも平気になりました。それに、将来のことを異常に心配することもなくなりました。

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